平成15年版 情報通信白書

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第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

(4)携帯インターネットの発展

携帯電話のインターネット対応率は世界第1位

1 携帯インターネットの普及状況

 我が国の携帯インターネット(携帯電話を使ったインターネット接続サービス)の契約数は、平成11年2月に開始されて以来わずか4年余りの間に6,000万契約を突破し、平成14年度末には6,246万契約に達している(図表1))。携帯電話の契約数に占める携帯インターネット契約数の割合は、平成14年度末現在で82.6%と8割を超えている。
 携帯電話の契約数は、平成14年度末で7,566万契約になり、引き続き増加を続けているものの伸び率は低下しつつある。また、加入者1人当たりの月額平均利用金額(ARPU: Average Revenue Per User)も料金の低廉化や利用頻度の低い層が新規利用者として加わってくること等により、低下傾向にある。しかしながら、特に音声収入のARPUが減少しているのに対し、データ通信収入のARPUは、増加を続けている(図表2))。また、インターネット対応型携帯電話・PHSの利用方法として、10回に4回以上インターネットを利用するという人が47.7%(対前年度比13.2ポイント増)となっている(図表3))。携帯電話は音声端末から、電子メールやウェブ閲覧、最近では写真や動画の伝送等も行う端末に変化しつつある。

 
図表1) 携帯電話及び携帯インターネット契約数の推移

図表1) 携帯電話及び携帯インターネット契約数の推移
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最新のデータはhttp://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/index.htmlにより入手可能です。
 
図表2) 携帯電話加入者一人当たりの収入(ARPU)の推移(3事業者平均)

図表2) 携帯電話加入者一人当たりの収入(ARPU)の推移(3事業者平均)
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図表3) インターネット対応型携帯電話・PHSの音声通話とインターネットの利用割合の推移

図表3) インターネット対応型携帯電話・PHSの音声通話とインターネットの利用割合の推移
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2 携帯電話を使ったサービスの拡大

 携帯インターネットの利用用途は、電子メール、ニュースや娯楽情報等の情報サービス、チケット購入や銀行取引等の商取引、着信用の音楽や待ち受け画面等のダウンロード、ゲームや懸賞等と非常に多様化している(1-3-1(2)参照)が、これらの利用に当たっての表現力や利便性を高める写真・動画伝送機能、アニメーション機能等の高度化が進んでいる。また、決済機能、リモコン機能、外部メモリスロットを携帯電話端末につける取組も行われている。
 特に著しく普及しているのが簡易なデジタルカメラ機能を備え、撮影した画像をメールで他のユーザとやり取りできるカメラ付き携帯電話である。動画を撮影、送受信できるサービスの提供や液晶画面の高精細化も進んでいる。カメラ付き携帯電話の契約数は、平成14年度末に2,221万契約に達し、携帯電話契約の29.3%を占めている(図表4))。

 
図表4) カメラ付き携帯電話の契約数の推移

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3 携帯インターネット普及状況の国際比較

 諸外国の携帯インターネットの普及状況について、各国の主要な事業者における携帯電話契約数に占める携帯インターネットの契約数の比率をみると、我が国が79.2%と最も高く、次いで韓国、中国が続いており、アジア諸国が携帯インターネットの普及を牽引している(図表5))。

 
図表5) 主要国における携帯電話のインターネット対応率(携帯電話契約数に占める携帯インターネット契約数の比率)(2002年9月末現在)

図表5) 主要国における携帯電話のインターネット対応率(携帯電話契約数に占める携帯インターネット契約数の比率)(2002年9月末現在)
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