平成15年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

(8)PHS

定額サービスの提供や海外での普及が進む

1 我が国におけるPHS契約数

 平成14年度末におけるPHSの契約数は、546.2万契約(対前年度比4.1%減)であり、平成10年度以降おおむね横這いで推移している(図表1))。PHSでは、インターネットの常時接続サービスを屋外でも利用したいとの需要に対応し、平成13年8月から、インターネットに接続するための定額データ通信サービスが全国規模で展開され、利用者を増している。当初は、32kbpsでのパケット通信サービスであったが、平成14年3月からは、付加サービスとして32kbpsパケット通信を4つ束ねることにより、最大128kbpsを実現するサービスが開始された。平成14年9月には、電子メールの定額データ通信サービスも開始されている。

 
図表1) PHSの契約数の推移

図表1) PHSの契約数の推移
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最新のデータはhttp://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/tsuushin01.htmlにより入手可能です。

2 PHSシステムの世界への普及

 我が国が開発したPHSシステムは、世界各国にも利用が広がっている。PHSシステムの海外普及を促進するための団体であるPHS MOUグループによると、PHSシステムは26か国・地域で導入され、2002年末時点で約2,000万人が利用していると推計される(図表2))。中国では、「小霊通(シャオリントン)」という名称で提供され、携帯電話より格安の通信料で利用できること等により、利用者を増やしている。平成15年4月には、我が国のPHS端末を台湾でも利用できる国際ローミングサービスが開始された。

 
図表2) 世界におけるPHSの利用状況

図表2) 世界におけるPHSの利用状況

関連サイト:PHS MOUグループ()

 

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