平成15年版 情報通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く目次の階層をすべて閉じる

第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

(3)個人及び企業の被害額推計

個人の被害額は400億円、企業の被害額は3,500億円

1 個人の被害額推計

 平成14年において個人がウイルスと不正アクセスによって被った被害額を、被害率と被害額のサンプル調査結果に基づき推計すると、総額で約417億円である。このうち、「ウイルス」による被害額が約384億円、「不正アクセス」による被害額が約33億円である(図表1))。
 この被害額は、パソコンを対象としたウイルスと不正アクセスによる被害推計額の合計であり、ウェブ上での誹謗中傷や携帯電話による迷惑メール等による被害は含んでいない。また、故障したパソコンの修理や買い換え等のため実際に支出した金額のみを計上している。

 
図表1) 平成14年における個人の情報セキュリティ被害額推計

図表1) 平成14年における個人の情報セキュリティ被害額推計
Excel形式のファイルはこちら


2 我が国の企業の被害額推計

 平成14年における企業の情報セキュリティ被害額を、被害率と被害額のサンプル調査結果に基づき推計すると、総額で約3,465億円である。内訳は、「ウイルス等の感染」による被害が最も多く約3,027億円であり、「システム破壊・サーバダウン」は約408億円、「ホームページ等の改ざん」は約19億円、「ウェブ上での誹謗中傷」は約7億円、「顧客情報の盗難・流出」は約5億円である(図表2))。
 この被害額は、調査復旧費用及び逸失利益の被害のみを計上しており、風評被害による信用失墜等の被害額は含んでいない。

 
図表2) 平成14年における企業の情報セキュリティ被害額推計

図表2) 平成14年における企業の情報セキュリティ被害額推計
Excel形式のファイルはこちら




(注)個人の情報セキュリティ被害額の推計方法については、資料1-5-1参照
企業の情報セキュリティ被害額の推計方法については、資料1-5-2参照

 

テキスト形式のファイルはこちら

(2) 企業の被害状況 に戻る 第1章第5節4(1)個人の対策と課題 に進む