平成15年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

(11)次世代GISの実用化に向けた情報通信技術の研究開発

モバイル3次元GISの実現に向けた研究開発

 3次元GISは、平面の地図情報を電子化(デジタル情報化)しただけでなく、高さ情報を加えることで3次元化し、地理情報の3次元解析を可能とするとともに、都市の景観情報等を付加することで、密集して林立する市街地の建造物等の景観をモニター画面上に忠実に再現することを可能にしたGISである。これにより、都市計画における景観シミュレーションや商業活動でのマーケティング評価、防災情報システムの構築等に際して、3次元解析とリアルな視覚表現により、効果的に作業を進めることが可能になると期待されている。総務省では、平成11年度から14年度まで3次元GISの実現に向けた「GIS構築のための情報通信技術の研究開発」を実施し、「3次元GIS技術ガイドライン」及び「3次元GISデータガイドライン」を策定した。
 これまでの成果を踏まえ、平成15年度から携帯型の情報端末でも3次元GISの利用が可能な次世代型のGISの実現に向けた情報通信分野の研究開発を実施する。これにより、救助・復興活動、歩行者ナビ等幅広い分野で3次元GISの利用が可能になると期待される(図表)。

 
図表 モバイル3次元GISのイメージ

図表 モバイル3次元GISのイメージ

 

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