平成15年版 情報通信白書

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第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

(6)インターネット未利用者にとっての利用障壁

簡単に利用できるヒューマン・インターフェースに対し期待

 インターネットの利用率は著しく伸びつつあるが、特に高齢者を中心にインターネットをまだ利用していない人々も多い。インターネット未利用者に対し、インターネットを利用しない理由を尋ねたところ、「利用する必要がない」が36.0%と最も多いが、次いで「パソコン等の機器操作が困難」が23.4%と多い。インターネット利用層の拡大には、インターネットの便利さを実感できるアプリケーション・コンテンツの実現や、使いやすい端末の開発が必要とされている(図表1))。
 パソコンからのインターネットを利用していない人の多くが、パソコンからのインターネット利用が難しい理由として挙げているのは、「専門用語が難しい」(41.5%)、「説明書を読むのが面倒」(40.6%)といった知識や操作習得面である。また、「文字入力が難しい」(30.1%)点も多くの未利用者が困難な理由として挙げている(図表2))。

 
図表1) インターネット未利用者がインターネットを利用しない理由(複数回答)

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図表2) パソコンからのインターネットが難しい理由(パソコンからのインターネット未利用者・複数回答)

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 これらの阻害要因が改善すればインターネットを利用したいと答えている人は、パソコンからのインターネット未利用者の29.6%を占める(図表3))。
 パソコンからのインターネット未利用者が利用したいインターネット端末の特徴としては、「設定が簡単であること」が44.8%、「すぐに操作に慣れること」が30.5%と、利用開始当初の分かりやすさを求める回答が多い(図表4))。また、入力方法として望まれているのは、音声入力が33.6%、タッチパネルが17.8%、リモコン等の限られた数のボタン装置が10.6%であり、従来のパソコンで用いられているキーボードやマウスとは異なる簡便なヒューマン・インターフェースが期待されている(図表5))。

 
図表3) パソコンからのインターネット未利用者のインターネット利用意向

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図表4) パソコンからのインターネット未利用者が利用したいインターネット端末の特徴

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図表5) インターネットを使う際に最も使いやすいと思う入力装置

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関連ページ:ネットワーク・ヒューマン・インターフェースの研究開発については3-8-2(7)参照

 

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