平成16年版 情報通信白書

第9節　海外の動向

1 海外におけるIT国家戦略

海外でも新しいIT戦略の策定、見直しが進む

　我が国では、平成13年1月に「e-Japan戦略」を策定して以来、各種のIT国家戦略を実施し、15年7月には新たに「e-Japan戦略II」を策定した。海外においても、我が国同様、情報通信の進展に応じ、新たなIT国家戦略の策定や従来の戦略の見直しが行われている。
　例えば、ドイツにおいては、2003年12月に、[1]成長と競争を目指すデジタル経済、[2]教育、研究及び機会均等、[3]電子政府による行政の近代化及び官僚主義の縮減、[4]健康管理のより良い提供のための電子医療、[5]ITセキュリティを内容とした新IT行動計画「Informationsgesellschaft Deutschland 2006」（ドイツ情報社会2006）を策定した。
　また、韓国においては、2003年12月、既存のIT国家戦略である「e-KOREA Vision 2006」の一部を改定し、革新的な電子政府推進や次世代成長基盤としてのIT新産業育成、ブロードバンド網の構築等を内容とした「Broadband IT KOREA Vision 2007」を公表した。