平成16年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

(4)地理情報の高度利用の推進

統合型GISの普及促進

 地理情報システム(GIS:Geographic Information Systems)とは、地理的位置を手がかかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示した上で、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。
 政府は、GISを社会・経済・文化活動を行う上で基本となる地理情報の編集・統合を可能とする基盤的ツールと位置付け、行政・企業活動・国民生活といった幅広い分野に大きな変革をもたらす高度情報化社会の重要な情報通信基盤であるとの認識の下、その整備及び普及を推進している。
 総務省では、これまで様々な実証実験等を行っており、その成果物として、「統合型の地理情報システムに関する全体指針」、「整備指針」、「運用指針」、「活用指針」、「共用空間データ調達仕様書及び基本仕様書」を策定している。また、平成15年度には、統合型GISについて先進的な取組を行っている団体を紹介する「統合型GIS事例集」及び未導入団体が統合型GISを導入・運用するための参考となる「統合型GIS導入・運用マニュアル」を作成し、地方公共団体における統合型GISの普及促進を図っている。

 
図表 統合型地理情報システム(GIS)の概要図

図表 統合型地理情報システム(GIS)の概要図

 

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