平成16年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

2 付加価値額

平成14年における情報通信産業の付加価値額は対前年比2.0%減の61兆円

1 情報通信産業の実質GDP(付加価値額)

 我が国の情報通信産業の実質GDP(注1)(売上高−中間投入額)は、平成14年に61兆円(対前年比2.0%減)となり、平成7年以後初めて減少した。また、我が国全体の実質GDP(注2)に占める割合も11.5%と、平成7年以後初めて減少したものの、その比率は引き続き全体の1割を超えている(図表[1])。さらに、平成7年から14年にかけての我が国全体の実質GDPの年平均成長率が1.0%増であったのに対し、情報通信産業の実質GDPの年平均成長率は7.1%増であり、情報通信産業は非常に高い成長を遂げている。

 
図表[1] 情報通信産業の実質GDPと全産業に占める割合の推移

図表[1] 情報通信産業の実質GDPと全産業に占める割合の推移
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 なお、米国においても、我が国同様に情報通信産業の実質GDPは平成14年(2002年)において減少した(図表[2])。

 
図表[2] 日米における情報通信産業の実質GDPの推移(平成7年を100として指数化)

図表[2] 日米における情報通信産業の実質GDPの推移(平成7年を100として指数化)
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2 産業別実質GDP

 情報通信産業の実質GDPを他産業と比較すると、平成8年に建設、10年に卸売を上回り、平成10年以降、情報通信産業は、最大規模の産業となっている。また、平成7年から14年にかけての年平均成長率が最も高い産業は情報通信産業であり、7.1%の伸びとなっている(図表[3])。

 
図表[3] 産業別実質GDPの推移

図表[3] 産業別実質GDPの推移
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3 情報通信産業における部門別実質GDP

 情報通信産業における部門別実質GDPにおいて、平成14年に最も大きい部門は通信業(約16兆円)であり、情報通信関連サービス業(約13兆円)がこれに次いでいる。また、平成7年から平成14年にかけての年平均成長率が最も高い部門は情報通信関連製造業(11.8%)であり、情報サービス業(10.0%)がこれに次いでいる(図表[4])。

 
図表[4] 情報通信産業における部門別実質GDPの推移

図表[4] 情報通信産業における部門別実質GDPの推移
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(注1)情報通信産業のGDPの推計は、「情報通信産業連関表」の粗付加価値額から家計外消費支出を差し引いて推計。また、産業別のGDPは、「国民経済計算」(内閣府)の「経済活動別の国内総生産・要素所得」のデータを引用
(注2)平成14年における我が国全体の実質GDPは約533兆円

 

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