平成16年版 情報通信白書

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第1章 特集 「世界に拡がるユビキタスネットワーク社会の構築」

1 国民のインターネット活用の現状

(1)国民生活に浸透するインターネットの利用

インターネットの普及率は60%を超え、複数の端末、複数の場所から利用

1 インターネットの普及状況

 我が国のインターネット利用人口は、増加を続けている。平成15年末における我が国のインターネット利用人口は7,730万人(対前年比6.1ポイント増)と推計(注1)され、1年間で788万人増加している。人口普及率は60.6%と初めて60%を超えた(図表[1])。

 
図表[1] インターネット利用人口及び人口普及率の推移

図表[1] インターネット利用人口及び人口普及率の推移
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 また、平成15年末におけるインターネットの世帯普及率は88.1%であり、9割近くの世帯がインターネットを利用している。企業普及率は98.2%と、既にほとんどの企業が利用しているほか、事業所普及率も82.6%となり、事業所でのインターネット利用も一般化している(図表[2])。

 
図表[2] 世帯・企業・事業所(注2)でのインターネット普及率の推移

図表[2] 世帯・企業・事業所(注2)でのインターネット普及率の推移
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2 端末別のインターネットの利用状況

 個人のインターネット利用の状況を端末別にみると、平成15年末において、パソコンからのインターネット利用者数が6,164万人と最も多く、「携帯電話・PHS、携帯情報端末」(以下、携帯電話等とする。)からのインターネット利用者数は4,484万人となっている。全インターネット利用人口の約8割の利用者が「パソコン」から、6割弱の利用者が「携帯電話等」からインターネットを利用している。また、個人のインターネット利用者のうち、「『パソコン』と『携帯電話等』」からのみインターネットを利用している人は2,834万人で全体の36.7%を占めており、平成14年末の割合と比べて13.2ポイント増加している。「『パソコン』と『携帯電話等』と『ゲーム機・TV等』」からの164万人(2.1%)及び「『携帯電話等』と『ゲーム機・TV等』」からのみの33万人(0.4%)も平成14年末に比べそれぞれ増加している。一方、「パソコンのみ」からのインターネット利用者は3,106万人(40.2%)であり、平成14年末に比べ15.8ポイント減少している。個人のインターネット利用は、単独の限定された端末から、複数の端末からの利用へと変化している(図表[3])。

 
図表[3] 端末別にみた個人のインターネット利用者数・比率

図表[3] 端末別にみた個人のインターネット利用者数・比率

3 利用場所別のインターネットの利用状況

 インターネットの利用状況を利用場所別にみると、平成15年末において、個人のパソコンからのインターネット利用者のうち、「自宅・その他」からの利用者は5,230万人であり、パソコンからのインターネット利用者全体の84.8%を占めている。また、「職場」からの利用者は1,944万人(32.3%)、「学校」からの利用者は901万人(14.6%)となっている。インターネットの利用場所が「職場からのみ」(685万人、11.1%)、「学校からのみ」(234万人、3.8%)と限定された場所からの利用者は平成14年末から減少している。一方、「『自宅・その他』と『職場』」(1,266万人、20.5%)、「『学校』と『自宅・その他』」(624万人、10.1%)のように、複数箇所でインターネットを利用する人は増加しており、限定された場所からだけではなく、どこからでもインターネットを利用する傾向が拡がっている(図表[4])。

 
図表[4] 利用場所別にみたパソコンからのインターネット利用者数・比率

図表[4] 利用場所別にみたパソコンからのインターネット利用者数・比率


(注1)インターネット利用人口の推計方法については、資料1-2-1参照
(注2)企業及び事業所の調査対象については、「通信利用動向調査」の調査概要参照

 

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