昭和59年版 通信白書

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15 アマチュア業務用

 アマチュア業務用の無線局は,「金銭上の利益のためでなく,専ら個人的な無線技術の興味によって,自己訓練,通信及び技術的研究の業務」を行うものであり,世界的に共通の周波数帯を使用して,国内はもとより諸外国のアマチュア無線局との交信を通じて,通信技術の研究あるいは国際親善に大きな役割を果たしている。最近のアマチュア局はマイカー時代を反映して,自動車に設置して運用するモービル・ハムが急増していることから,VHF帯,UHF帯の周波数を利用するものが急速に増加している。また,高度の技術を要する人工衛星を利用する通信(VHF帯,UHF帯),大電力(500W)により月面反射を利用する通信,ラジオ・テレタイプ(RTTY),スロ-・スキャニング・テレビジョン(SSTV)等も行われている。
 さらに,アマチュア業務用レピータ局(自動中継局)として430MHz帯を使用するレピータ局が日本アマチュア無線連盟(JARL)の各地方本部所在地(10地区)に,また,1,200MHz帯を使用するレピータ局が東京地区に設置されており,ハンディ型の小出力の無線設備を使用するアマチュア局にとって交信範囲の拡大が図られている。

 

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