昭和59年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

4 新コードレス電話方式

 従来のコードレス電話方式は,1電話機当たり1無線チャンネルが割り当てられており,周波数の利用効率が低く需要を満たすことができなかった。
 このため,郵政省では,59年3月に周波数の割当て間隔を縮小し,マルチ・チャンネル・アクセス(MCA)方式を採用した新コードレス電話の導入な行った(第2-7-5図参照)。
 この新コードレス電話方式の特徴は,
[1] 周波数割当て間隔を25kHzから12.5kHzに縮小している
[2] 通話用45チャンネル,制御用1チャンネルの計46チャンネルを使用し,制御チャンネルにより,使用すべき通話用チャンネルを自動的に選択する
[3] 誤接続を防止するため,通話の都度,識別コードを自動的に確認の上,接続する方式を採用している
[4] 他のコードレス電話との混信を防止するため,通話に先立って選択した通話用チャンネルが使用されていないことを確認するとともに,通話中に混信が生じたときは,予備の通話用チャンネルに自動的に切り替わる方式を採用している
[5] 従来のコードレス電話に比べて容積で3/4,重量で2/3に小型・軽量化されているなどである。
 新コードレス電話は,従来のコードレス電話に比べて,周波数の効率的な利用が図れるほか,免許手続の簡略化を行い,より多数の加入申込みに迅速に対応できることとなり,今後の一層の普及発展が期待される。

第2-7-5図 新コードレス電話方式の概要

 

3 40GHz以上の電波利用の研究 に戻る 5 26GHz帯加入者無線方式 に進む