昭和59年版 通信白書

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12 緊急警報放送システム

 緊急警報放送システムは,大地震の予知情報や津波警報等の緊急情報を迅速かつ漏れなく住民に周知する手段として開発されたものである。緊急情報を放送するに先立って,放送局側で特定の制御信号(緊急警報信号)を送出すると,受信機側であらかじめ備えた「緊急警報受信機」が動作し,警報音の発生や受信機電源の操作等が自動的に行われるので,深夜等受信機のスイッチが切れている場合にも緊急情報の伝達が確保される。
 システムの技術的条件について,55年度から電波技術審議会において「放送電波に重畳する緊急警報信号に関する技術的条件について」審議が進められ,57年12月に答申がなされた。
 現在,答申に示されている技術的条件を踏まえて,同システムの運用面について防災関係機関及び放送事業者とも協議を行いながら検討を進めているところである。

 

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