3 国際データ通信システム
(1)国際データ通信システムの設置状況
国際データ通信システムは,電子計算機の設置場所により次の二つに分けられる。
第2-4-10表は,システムの種類別設置状況を示したものである。58年度末の設置数は自営システム365(I型313,II型52),会社システム7,合計372システムであり,前年度末に比べて143システム(62%)増加した。
なお,私設システムはない。
(2) 対象業務別設置状況
自営システムの対象業務別設置状況は,第2-4-11表に示すとおりである。全365システムのうち304システムがメッセージ・スイッチングシステムであり,83%を占めている。
データの処理を行う残り61システムの内訳は,次のとおりである。
生産・在庫・販売管理のデータ処理システム 18
情報処理・検索システム 12
金融業務のデータ処理システム
12
座席・ホテル予約システム
7
証券業務のデータ処理システム 7
運送管理のデータ処理システム 3
気象データ編集システム
2
(3) 業種別設置状況
第2-4-12表は,自営システムの業種別設置状況を示したものである。58年度末においては,製造業(121システム,33%),商業(90システム,25%),金融業(67システム,18%),運輸業(41システム,11%)が多く,全365システム中この4者で87%を占めている。
製造業の121システムのうち15システムは,米国に電子計算機が設置されている外国企業のシステムである。商業の90システムのうち85システムは,我が国の商事会社のシステムであり,海外の支店,営業所との間にグローバルなシステムを構成して,販売情報の収集,販売指示,海外からの商品照会等のメッセージ・スイッチングを行っている。
運輸業の41システムは,航空会社,海運会社のシステムであり,6システムが航空座席予約システムである。



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