昭和59年版 通信白書

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7 国際放送

(1)概 要
 国際放送には,郵政大臣の命令による国際放送とNHKの業務としての国際放送とがあり,NHKはこれらを一体として行っている。
 放送番組は,ニュース等報道番組が69%でその大半を占め,次いで国情紹介番組が27%となっている。使用周波数帯は,6,7,9,11,15,17及び21MHz帯である。
 58年度における国際放送の実施状況の概要は,次のとおりである。
ア.放送区域(ア)地域向け放送(18)
 欧州,欧州(ロシア),北米東部,北米西部,中米,アフリカ,中東・北アフリカ,南米,ハワイ,アジア大陸(北部),アジア大陸(中部),アジア大陸(南部),豪州・ニュー・ジーランド,東南アジア,南西アジア,比島・インドネシア,東アジア,朝鮮
(イ)一般向け放送
 世界全区域イ.放送時間(1日延べ37時間)
地域向け放送延べ23時間30分,一般向け放送13時間30分である。
ウ.使用語(21)
 英語,ドイツ語,フランス語,スウェーデン語,イタリア語,スペイン語,ポルトガル語,ロシア語,中国語,インドネシア語,マレー語,タイ語,ビルマ語,ヴィエトナム語,ヒンディ語,ウルドゥ語,ベンガル語,アラビア語,スワヒリ語,朝鮮語,日本語
エ.中継放送の実施
 欧州地域及び中東地域における受信状況の改善を図るため,54年10月1日から,ポルトガルのシネス送信所を利用して1日1時間の中継放送を実施し,成果を挙げている。(2) 国際放送の拡充強化
  国際放送は,海外広報活動の有力な手段であり,国際社会における我が国の地位の向上及び国際交流の活発化に伴い,その役割は近年ますます増大している。しかしながら,我が国の国際放送は,送信体制が弱体であることなどから受信不良の地域が多く,各方面から国際放送の拡充強化の必要性が指摘され,その実現に取り組んできたところである。その結果,八俣送信所については,59年度から4か年計画でNHKの経費負担により国際電電の協力を得て同施設の整備拡充が行われることになった。さらに,59年4月から放送時間については40時間に拡充されるとともに,海外中継局については,外務省等関係機関の協力を得て,新たにガボン共和国に確保することができ,59年4月から1日6時間の中継放送を開始した。

 

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