昭和59年版 通信白書

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2 ビデオテックス通信

 ビデオテックス通信システムは,電話回線を利用して文字図形等による豊富な情報を提供するシステムであり,郵政省と電電公社が関係各方面の協力を得て準備を進め,54年12月よりキャプテンシステムの名称で東京23区内の約2千端末のモニタを対象とし,実験サービスが行われてきた。この実験サービスでの成果を踏まえ,ハイブリッド伝送方式の採用,簡易動画,メロディ機能の追加等格段に優れた表示機能を持った実用システムの検討が進められ,59年11月よりビデオテックス通信サービスとしてサービスが開始された。
 なお,公衆電話網を利用した会話形画像情報方式の国際標準化について
は,CCITTにおいて1978年から「ビデオテックス」と称して審議が行われており,日本のキャプテン方式は,北米のNAPLPS方式,西欧のCEPT方式と同様に国際標準の一つとして,認められた。
 さらに,国際電電では,ビデオテックスの国際間利用に備えて,新しいキャプテン方式端末から国際公衆パケット交換網を経由して英国のプレステル及びカナダのテリドンのデータベースセンタにアクセスできるビデオテックス通信処理実験システムの開発が行われ,58年12月より国際間接続試験が行われている(総論第2章第2節参照)。

 

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