平成12年版 通信白書

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第1章 特集 ITがひらく21世紀

第2節 利用者の動向

1 概況

性別、年齢別の利用状況に差異がみられる

 「インターネットユーザー調査」及び「生活の情報化調査」により、急速な普及を続けているインターネット及びモバイル通信について、利用者像や利用実態等を中心とした利用者の動向を比較しつつまとめると以下のとおりである。
 利用者の男女比をみると、インターネットは58:42、モバイル通信については、携帯電話が57:42、PHSは39:60となっている。インターネットと携帯電話利用者に占める男性の比率が女性の比率をやや上回っているのに対し、PHS利用者はその逆となっている点が特徴的である(1-2-2(1)1-2-3(1)参照)。
 利用者の年齢層についてみると、インターネットでは20代、30代の割合がそれぞれ38.1%と高くな
っており、この二つの年齢層に全体の76.2%が集中している。一方、携帯電話では、20代から40代までの割合がそれぞれ20%程度を超えており、50代も16.3%を占めているが、10代は7.3%と低いことも特徴的である。また、PHSでは、10代から40代までの割合が、それぞれ20%前後となっているほか、50代も13.3%を占めており、幅広い年齢層で利用されていることがわかる(1-2-2(1)1-2-3(1)参照)。
 利用頻度について1日に1回以上利用している人の割合をみると、インターネットの基本的なアプリケーションである電子メールの送受信が91.6%、ホームページの閲覧が83.7%となっており、携帯電話又はPHSについては、発信が55.5%、着信が50.4%となっている。つまり、インターネットについては利用者の大部分が、携帯電話又はPHSについては利用者の半数以上が1日1回は利用している状況である(1-2-2(2)1-2-3(2)参照)。
 インターネットの利用場所(複数回答)については、「自宅」と回答した人が87.9%に達しており、携帯電話又はPHSについても「全部が私用」または「ほとんどが私用」と回答した人の合計が68.0%となっている。このことから、これらのメディアがプライベートの場面で多く活用されている姿がうかがわれる(1-2-2(2)1-2-3(2)参照)。

C1210001.gif
※1 「インターネットユーザー調査」により作成
※2 「生活の情報化調査」により作成

 
 


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