平成12年版 通信白書

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第1章 特集 ITがひらく21世紀

コラム5 モバイル通信利用マナー

発信時と受信時によって、マナー意識が異なる

 近年のモバイル通信の急激な普及により、公共の場における利用の在り方が問われている。
 11年7月に(社)日本民営鉄道協会が実施した「大手民鉄ご利用のお客様アンケート」によれば、駅及び電車内で乗客が最も迷惑しているのは、「携帯電話の使用」(25.9%)という結果が出ている(図表1))。
 「生活の情報化調査」によれば、携帯電話等の利用者が公共の場でどのようなマナー対策をしているかについては、発信時と受信時で異なっている。発信時においては、「劇場・映画館の中」、「会議室・教室」、「病院の中」では「電話をかけない」と回答している割合は75%以上である(図表2))。
 一方、受信時においては、「自動車の運転中」に「特に何もしない」割合が48.7%もある。また、「病院の中」で「電源を切る」割合は、71.3%と高くなっているが、「他の電話への転送を設定する」(1.0%)、「音を鳴らさないモードに設定する」(18.6%)、「着信音を小さくする」(1.4%)、「特に何もしない」(4.1%)と回答した合計25.1%は電源を入れたままの状態にしており(図表3))、ペースメーカー等の医療機器への影響が懸念されることから、マナーの確立が課題である。
 一方、道路交通法が改正され、車の運転中に携帯電話等の無線通話装置を使用することが11年11月から禁止された。これに伴い、11月以降の携帯電話等に係る交通事故数は半減している(図表4))。

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「大手民鉄ご利用のお客様アンケート」((社)日本民営鉄道協会)資料により作成
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「生活の情報化調査」により作成
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「生活の情報化調査」により作成
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警察庁資料により作成
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