平成12年版 通信白書

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第2章 情報通信の現況

8 放送視聴・聴取

生活時間帯の変化・多様化に伴い、テレビジョン放送の視聴時間に変化

 NHK放送文化研究所が実施している「全国個人視聴率調査」から、11年6月の放送視聴・聴取の現状を10年前(平成元年6月)及び20年前(昭和54年6月)と比較すると、以下のとおりとなった。
1)視聴・聴取時間(図表1))
 11年調査によれば、1日当たりのテレビジョン放送視聴時間(週平均)は3時間35分となった。10年前及び20年前と同様、NHKの視聴時間が約1時間でほとんど変化がないのに対し、民放の視聴時間は10年前からは18分、20年前からは27分延びて2時間35分となった。一方、1日当たりのラジオ放送聴取時間(週平均)は39分であり、10年前及び20年前と同様、NHKが15分前後、民放が25分前後となっている。
2)時間帯別視聴率(図表2)、資料26参照)
 11年調査から、テレビジョン放送の時間帯別視聴率(平日)をみると、朝のピークである7時台は、10年前及び20年前と比較して低下し、内訳では、NHK総合が大幅に低下したのに対し、民放は上昇した。また、8時以降午前中の視聴率は全体として上昇している。
 一方、かつては深夜時間帯に属すると認識されていた23時台以降に、1日を締めくくる情報番組だけでなく、一般向けのバラエティ番組等が放送されるようになるなど、この時間帯の視聴率が上昇した。このほか、この10年間で民放の24時間放送が定着し、0時以降の深夜時間帯には、各放送事業者が幅広い層を対象とする番組ではなく、特色のある個性的な番組中心の編成を敷いており、視聴率はわずかではあるが上昇した。
 これらのことから、生活の夜型傾向が定着するなど、生活時間の変化・多様化が進展したことに伴い、テレビジョン放送の視聴に変化が生じたことが推測できる。

C2580001.gif
11年については「平成11年6月ラジオ・テレビ番組個人視聴率調査全国結果表」及び「放送研究と調査(1999年9月号)」、元年については「放送研究と調査(1989年10月号)」、昭和54年については「文研月報(1979年10月号)」(すべてNHK放送文化研究所)により作成

C2580002.gif
11年については「平成11年6月ラジオ・テレビ番組個人視聴率調査全国結果表」及び「放送研究と調査(1999年9月号)」、元年については「放送研究と調査(1989年10月号)」、昭和54年については「文研月報(1979年10月号)」(すべてNHK放送文化研究所)により作成
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