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第3章 情報通信政策の動向(3)無線アクセスシステムの導入促進
多様な無線アクセスシステムが実現
家庭・オフィス等と電気通信事業者の回線設備との間を、直接、無線で接続し、広帯域の情報通信を可能とするシステムとして、無線アクセスシステムが注目されている(図表1))。
これらのシステムは、比較的低コストで容易に設備の設置が可能である。特に加入者系無線アクセスシステムは、事業者の参入コストを大幅に引き下げる可能性があり、実質的には東西NTTによる独占的なサービス提供が行われている地域通信市場における競争促進に資するものと期待されている。 11年12月現在、加入者系無線アクセスシステムを利用して、サービスの提供を開始、または予定している事業者は12社である(図表2))。 また、郵政省では、近年のインターネット利用ニーズの増大に応えるべく、家庭、個人でも、経済的かつ容易にインターネット接続が可能となる無線アクセスシステムの導入に向けて、「5GHz帯の無線アクセスシステムの技術的条件」を、11年10月電気通信技術審議会に対し諮問、12年11月までに答申を受ける予定である。 同システムは、低コストで設備の設置が可能と考えられ、幅広い分野での利用が期待されており、欧米においても現在標準化が進められている(図表3))。 ![]() ※1 2.400-2.497GHz ※2 5.15-5.25GHz ※3 5.25-5.35GHz ※4 22.0-22.4GHz/22.6-23.0GHz
※5 25.25-27.0GHz ※6 38.05-38.5GHz/39.05-39.5GHz ※7 54.25-66GHz ![]() ※はサービス開始済み(12年3月現在)
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