平成12年版 通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

7 グローバルマルチメディア移動体衛星通信技術の研究開発

全世界をサービス対象とする小型高速携帯端末を用いた衛星通信システムの高度化に向けて

 多数の低軌道周回衛星(LEO:Low Earth Orbit)を用いた衛星通信システムの第2世代が出現する22(2010)年頃には、衛星移動通信に対しては、パーソナル化、マルチメディア化がより一層求められることが予想される。
 こうしたニーズに応えるため、通信・放送機構では、グローバル化、マルチメディア化に対応した小型携帯端末を用いてインターネットへの高速アクセスや動画像伝送を可能とする、低軌道周回衛星による衛星通信システム(NeLS:Next Generation LEO System)の実現に向け、17年頃の宇宙実証実験を目指して、9年度から「グローバルマルチメディア移動体衛星通信システム」(次世代LEO)の研究開発に取り組んでいる(図表1)、2))。
 11年度は、軌道コンステレーションの検討を行うとともに、通信方式についてユーザリンクの変復調方式、符号化方式のシミュレーションを基にその具体化を図った。また、アンテナ技術、ATMネットワーク技術・衛星搭載中継器技術等の要素技術の研究開発を実施した。
 12年度には、引き続き各要素技術の研究開発を行い、その結果を踏まえ、アンテナ等の各種機器の試作試験を実施する予定である。

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関連サイト: 通信・放送機構(http://www.shiba.tao.go.jp/



 
 


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