平成12年版 通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

2 郵政事業におけるインターネット利用の推進

郵便、貯金、保険の郵政三事業で積極的に活用

 郵政省では、6年9月のホームページ開設以来、郵便局サービスに関する各種情報を広く国民・利用者に提供する手段としてインターネットを積極的に活用している。11年度においては、インターネットの利用を前提として商品設計されたサービスを開始し、12年度には一層のサービス拡充を予定している。
1)ハイブリッドめーる
 「ハイブリッドめーる」は、インターネットを活用して、自宅やオフィスなどに居ながらにして24時間いつでも郵便物を差し出すことができるサービスで、12年2月から開始された。郵便物は、引受郵便局(新東京郵便局)が開設した専用のホームページで、パソコンで作成された文字、写真、イラスト等を引き受け、引受郵便局又は全国11の中継郵便局がこれを印刷し、専用封筒に封入の上、普通通常郵便物として配達する。引受郵便局と中継郵便局の間は、通信回線を介したデータ伝送を用いることで送達速度の向上が図られており、配達は全国で概ね翌日となる。
 また、12年度においては、「ハイブリッドめーる」による電子内容証明サービスを実施する予定である。このサービスは、差出人がパソコンで作成した内容証明を希望する文書をインターネットを通じて引き受け、電子的に内容証明の処理を行って作成した正本と謄本を封入封緘し、受取人に書留郵便物として正本を、差出人に配達記録郵便物として謄本を配達する(図表)。
2)郵貯インターネットホームサービスの実証実験
 郵貯インターネットホームサービスは、インターネット上において、口座間の送金サービス(電信振替)、電信現金払(居宅払)、残高照会、バーチャルモール等でのインターネットショッピング等に伴うデビット決済サービスを行うもので、12年3月から、2万人のモニターを対象に実証実験を実施している。なお、本サービスにおいては、セキュリティ対策として通信内容の暗号化、電子認証及び暗証番号による本人確認が行われている(1-コラム3参照)。
3)インターネットによる簡保サービスの充実
 12年度において、簡易保険加入者の希望により、インターネットを通じて「ご契約内容のお知らせ」等各種案内書の情報送信や「剰余金額」等の照会を行うことができるように、サービスの改善を図ることとしている。なお、簡易保険加入者がこのサービスを利用するためには、事前登録が必要で、暗証番号の設定、通信内容の暗号化によるセキュリティ確保のための措置がとられることとなっている。

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関連サイト: ゆうびんホームページ(http://www.postal.mpt.go.jp/
  郵便貯金ホームページ(http://www.yu-cho.mpt.go.jp/
  かんぽのホームページ(http://www.kampo.mpt.go.jp/


 
 


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