昭和50年版 通信白書

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第2章 今後における基幹メディアの普及

第1節 基幹メディア普及の現状と将来

 1 基幹メディアの普及

 郵便,電報,電話,ラジオ,テレビジョン等のいわゆる基幹メディアは,これまでそれぞれの事業者の責任において普及が図られており,現在,これらはほぼ全国に普及し,我が国情報流通の主役を担っている。
 郵便は,最も古くから国民の情報流通の基幹的役割を果たし,相手が定まれば全国いかなる所へも発信できる点で,現在もなお最も普遍性の高いメディアとなっている。
 電話の普及は長い間事務用電話を中心に展開されてきたが,最近は住宅用電話の伸びが著しく,電話網の広がりを大きくしている。49年度末における公社電話の普及状況は2,887万加入,住宅用電話の世帯普及率は56.4%となっており,52年度末までには電話の積滞が解消し,申し込めばすぐ付く電話の実現が予定されている。
 テレビジョン放送の普及も著しい。NHKのテレビジョン放送受信契約件数は2,575万件となっており,その世帯普及率は極めて高い。ちなみに,国民のテレビジョン放送に対する視聴時間は1日当たり平日で3時間38分,日曜日で4時間49分となっており,また,1日のうちテレビジョン放送を少しでも見た人の割合は平日で93%,日曜日で96%に達している。

 

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