昭和50年版 通信白書

2　有線放送

　有線放送は，有線ラジオ放送と有線テレビジョン放送とに大別される。有線ラジオ放送施設の数は，49年度末現在7，650施設であるが，このうち1，373施設は，電話の普及の遅れている農山漁村において有線ラジオ放送業務に電話業務を併せ行っている有線放送電話である。
　有線テレビジョン放送は，主として辺地におけるテレビジョン放送の共同受信施設として普及してきたが，最近では高層建築物等によるテレビジョン放送の受信障害の解消手段としても広く利用されるようになっている。
　48年1月1日から有線テレビジョン放送法が施行され，引込端子数が501以上の大規模な有線テレビジョン放送施設の設置については，郵政大臣の許可を要することとなり，49年度末現在における許可施設の数は156施設（設置済み155施設）である。
　また，引込端子数が51以上で500以下の施設及び50以下の施設で自主放送を行うものは，業務の開始の届出を要することとされているが，49年度末現在の届出施設の数は7，514施設である。