昭和50年版 通信白書

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4 国際データ通信システム

(1) 国際データ通信システムの設置状況
 国際データ通信システムは,電子計算機の設置場所により次の二つに分けられる。
 <1>型:我が国に設置された電子計算機と海外の出先機関の端末とを接続したもの
 <2>型:外国に設置された電子計算機と我が国内の端末とを接続し,システムの一部を成しているもの
 第2-4-14表は,システムの種別ごとの設置状況を示したものである。設置数は,国内システムと比較すると少ないが,49年度においても順調に増加し,自営システム39(<1>型21,<2>型18),会社システム1,合計40システムとなった。なお,私設システムは設置されていない。
(2) 対象業務別設置状況
 自営システムの対象業務別設置状況は,第2-4-15表に示すとおりである。全39システムのうち31システムがメッセージ・スイッチングシステムであり,約80%を占めている。データの処理を行う残り8システムの内訳は次のとおりである。
 気象庁の気象データ編集システム       1
 証券会社のデータ処理システム         1
 航空会社の座席予約システム          3
 旅行業者のホテル予約システム        1
 情報通信事業者のTSSサービス        2
(3) 業種別設置状況
 第2-4-16表は,自営システムの業種別設置状況を示したものである。49年度末においては,製造業のシステム(13システム,33.3%),商業のシステム(10システム,25.6%),運輸業のシステム(6システム,15.4%)が多く,全39システム中この三者で74.3%を占めている。
 製造業の13システムのうち12システムは米国に電子計算機が設置されているシステムである。
 商業の10システムのうち9システムは我が国の商事会社のシステムであり,海外の支店,営業所との間にグローバルなシステムを構成して,販売情報の収集,販売指示,海外からの商品照会等のメッセージ・スイッチングを行っている。
 運輸業の6システムは,航空会社,海運会社のシステムであり,3システムが航空座席予約システムである。

第2-4-14表 国際データ通信システムの設置状況

第2-4-15表 国際自営システムの対象業務別設置状況

第2-4-16表 国際自営システムの業種別設置状況

 

 

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