昭和50年版 通信白書

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2 新しいサービスの開発

 基幹メディアの普及率が向上すると,これらメディアに対する依存度が高まるとともに,新しいサービスの開発に関心が集まっている。電話については,利用者の多様な利用条件に即応して,ビジネスホン,ホームテレホン,ポケットベル,プッシュホン等が利用されるようになり,電話の効用を高めている。各種の情報を求めに応じて自動的に提供するテレホンサービス,加入者宅のプッシュホンにより新幹線の座席が予約できる座席予約システムも電話の新しい社会機能を示すものとして注目されている。更に,全国に張りめぐらされた電話網は,単に電話のみならず,データ通信,ファクシミリ通信等の新しいメディアにも利用され始めている。電話(網)は単能型の黒電話から多能型の情報流通メディアへと変わりつつあるといえよう。テレビジョン放送にも新しい動きがみられる。既存のテレビジョン放送には,第二音声,ファクシミリ,静止画,文字情報等の信号を重畳することが可能であり,将来多重放送としてその活用が期待されるところである。

 

第1部第2章第1節 基幹メディアの普及 に戻る 3 将来の動向 に進む