昭和49年版 通信白書

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3 通信関連産業の動向

(1) 通信機械業の動向
 48年度の通信機器の受注実績額は6,308億円で,前年度に比較し15.8%の伸びとなった。内訳では,無線通信機器が929億円で対前年度比20.0%増と順調に伸びた。有線通信機器は5,378億円で対前年度比15.1%増となったが,このうちボタン電話,留守番電話等の電話応用装置が81.0%増と大幅な伸びを示し592億円となった。交換機は1,859億円で対前年度比5.9%増にとどまった。
 需要部門別では電電公社の占める比率が高く,総受注実績額の50.2%を占めているが,前年度の56.3%より低下した(通信機械工業会調べ)。
(2) 電線工業の動向
 48年度の電線の受注実績額は,1兆225億円で対前年度比58.9%の伸びであった。このうち銅電線は9,710億円で61.1%の増,アルミ電線は515億円で25.9%の増であった。通信ケーブルは1,999億円で総受注実績額の19.6%を占めている。
 この産業においては,電電公社からの受注額が大きな比重を占め,48年度では総受注実績額の16.9%,通信ケーブルのみでは81.5%を占めている(日本電線工業会調べ)。
(3) 電子計算機製造業の動向
 48年度の電子計算機生産額は,本体で2,155億円,附属装置を含めると4,286億円となり,47年度に比べ11.6%の増加であった。
 また輸入総額は1,075億円で,前年度に比べ20.7%の増加となっている。
 48年度末にか動中の電子計算機は2万3,443台であり,このうちオンラインシステムに使用されている電子計算機は957台でオンライン化率は4.1%となっている。

 

第1-1-8表 通信機器受注実績額の動向

 

 

 

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