第1節 通信と資源・エネルギー 第2節 資源・エネルギー危機と通信の役割 第2節 通信における国際交流及び国際協力
第1部 総論 第1節 通信と資源・エネルギー 第2節 資源・エネルギー危機と通信の役割 第2節 通信における国際交流及び国際協力 第2部 各論 第1章 郵便 第2節 郵便の利用状況 第3節 郵便サービスの現状 第4節 郵便施設の現状 第6節 外国郵便 第2章 公衆電気通信 第2節 公衆電気通信施設の現状 第3節 公衆電気通信サービスの現状 第4節 事業経営状況 第3章 自営電気通信 第1節 概況 第2節 分野別利用状況 第3節 無線従事者 第4章 データ通信 第3節 データ通信回線の利用状況 第4節 データ通信システム 第5節 情報通信事業 第5章 放送及び有線放送 第1節 概況 第2節 放送 第3節 有線放送 第6章 周波数の監理 第7章 技術及びシステムの研究開発 第2節 研究開発課題とその状況 第8章 国際機関及び国際協力 第1節 国際機関 第2節 国際協力 |
第8章 国際機関及び国際協力第1節 国際機関1 概 況万国郵便連合（ＵＰＵ）及び国際電気通信連合（ＩＴＵ）は，共に創設後100年に及ぶ歴史を有する政府間国際機関であり，また加盟国数も約150か国という大きな組織である。ＵＰＵは，1874年の創設以来郵便交換のため単一の郵便境域を形成し，国際郵便に関する共通の規則を普遍的に適用することによって諸国民間の通信連絡の円滑化を図ってきた。 しかし1960年代に入ってアジア，アフリカの新興国が相次いでＵＰＵに加盟した結果，開発途上国の郵便事業を育成し発展させることが急務となり，単に国際郵便の改善を目指すだけでは諸国民の通信連絡の確保という本来の使命を果たし得ないことが明らかとなった。このため，ＵＰＵは1963年以来国連開発計画（ＵＮＤＰ）に参加するとともに，1966年には郵便職員訓練のためのＵＰＵ特別基金（任意拠出）を創設し，郵便専門家の派遣，郵便セミナーの組織，郵便機材の供与等を通じて活発に技術援助活動を推進している。 我が国は，ＵＰＵ執行理事会の議長国としてＵＰＵの諸活動を指導監督する傍ら，特にＵＰＵの技術協力計画に積極的な支持を与えている。 一方，ＩＴＵは，1865年に創設された万国電信連合と1906年に結成された国際無線電信連合が，1932年に統合され国際電気通信連合となったものであり，以来，すべての種類の電気通信の改善及び合理的利用のための国際協力の維持増進，並びに技術的手段の発達及び能率的運用の促進を図ってきた。 今日，世界の電気通信は，急速な技術革新により驚異的な発展を遂げつつあり，特に通信衛星及び新型海底ケーブル等の広帯域通信の実用化は，一挙に全世界を覆う通信網の形成を可能とし，世界的な規模においていわゆる情報化時代を招来し，これに伴って電気通信の国際的役割が更に拡大されようとしている。このようなすう勢にあって，広く電気通信の問題に責任を有するＩＴＵの役割と任務は，ますますその重要度を増しつつあるが，我が国はＩＴＵの理事国としてＩＴＵの諸活動に積極的に貢献している。
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