昭和49年版 通信白書

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2 外国郵便サービスの現状

(1) 業務運行
 48年度における外国郵便の業務運行は,48年10月初めに起きた中東紛争とそれに引き続く石油危機により,国際航空便のスケジュールがしばしば大幅に変更になり,航空郵便物の安定した送達方法の確保を阻害する要因となったほか,船便郵便物については,11月末から12月中旬にかけて行われた港湾ストライキの影響により,クリスマスメールの処理に若干の支障を来したが,それ以外はおおむね順調に推移した。
(2) 海上コンテナ輸送の拡大
 船便郵便物の海上コンテナ輸送は,外国あてのものについては,米国,カナダ,韓国,オーストラリア,英国,西独向けに,外国来のものについては,米国,カナダ(49年5月廃止),韓国,オーストラリア,英国,西独,オランダ,フランス,シンガポール,香港等のものについて行われているが,49年4月からオーストリア,スイス,デンマーク,東独あて郵便物についてもハンブルグ(西独)向けの高速コンテナ船により送達し,送達所要日数を短縮した。
(3) 航空郵便ネットワークの拡大
 航空郵便物の送達ネットワークは,航空路線の拡大,増便,航空機の大型化等によって毎年拡充されているが,48年度は,次の都市あてに直接締切郵袋を作成することによって,送達ネットワークを拡大し,郵便物の速達化を図った。
    都市名               国   名
   ドハ            カタル
   リヤド           サウディ・アラビア(通常郵便物のみ)
   サヌア          イエメン・アラブ共和国
   アブダビ         アラブ首長国連邦
   トリポリ          リビア
   カトマンズ        ネパール(通常郵便物のみ)
   北京,上海,広東   中国(小包郵便物)
   パペーテ         フランス領ポリネシア
 この結果,航空郵便物の送達ネットワークは,通常郵便物については132都市(108か国),小包郵便物については135都市(120か国)に拡大された。

第2-1-37図 内容品目別利用状況

 

 

 

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