昭和49年版 通信白書

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7 放送大学(仮称)の設置構想

 放送媒体を主な教育手段として国民各層に広く高等教育を開放しようとする新しい形態の大学として,放送大学(仮称)の構想がある。これは,これまで時間的,地理的,更には年齢的制約があるため,高等教育を受ける機会に恵まれなかった勤労青年や社会人に対して,放送その他の媒体を総合的に活用した新しい方法,形態の高等教育を提供しようとするものである。
 文部省に設置された放送大学(仮称)設置に関する調査研究会議は,48年3月に放送大学(仮称)の基本構想の中間まとめを発表したが,その後1年間の調査研究の結果,49年3月,「放送大学(仮称)の基本構想」を発表した。この構想で述べられている事項のうち,放送利用に関する事項の概要については次のとおりである。
[1] この大学は特殊法人とすること
[2] 大学が放送局の免許を受け,番組の制作及び放送のための人員,施設を持つこと
[3] 放送番組を制作する組織は,学長の統轄の下に置くこと
[4] 放送番組審議機関を置くこと
[5] 大学の教育内容は,電波により直接一般国民にも視聴されるので,政治的に公平であることが要請され,これを学内の組織において確認できるような工夫をする必要があること
 なお,今後はこの基本構想を基として,更に新大学の創設に必要な事項について準備調査が行われることとなる。

 

 

 

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