昭和49年版 通信白書

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2 国際公衆電気通信事業

 国際電電は,28年4月発足以来,海外通信の需要の増大とともに順調な業績の伸びを示している。48年度末における資産総額は915億円で,発足時の33億円に対し27.7倍の規模に達している。
(1)収支概況
 国際電電の48年度の決算は,総収入648億円,総支出547億円で,収支差額は101億円となっている。
ア.営業収入
 48年度の営業収入は619億円で,計画額に対し95億円,47年度実績に対し135億円(28%)の増加となっている。収入の大部分は,電報料,加入電信料及び電話料で,近時電話料が収入に大きな比重を占めるようになってきている。
イ.営業費用
 48年度の総支出額547億円のうち,営業費用は450億円で,対前年度比28%の増加となっている。その主なものは,労務費(構成比34%),減価償却費(同15%)等である。
 最近5か年間の収支の推移は,第2-2-52表のとおりである。
(2)資産,負債及び資本の概要
 49年3月31日現在における貸借対照表の概要は,次のとおりである。
 固定資産の内訳は,有形固定資産510億円,無形固定資産67億円,投資55億円となっており,その主なものを示せば第2-2-53表のとおりである。
 なお,48年度末における有形固定資産の減価償却率は,61.78%である。
 流動負債の主なものは,未払金77億円(構成比39%),納税引当金48億円(同24%)である。
 固定負債は,社債18億円,長期借入金1億4,100万円で,社債の18億円は,37年に太平洋ケーブルの建設資金の調達のため発行した外貨債で,52年6月に満期償還となる。

第2-2-51表 国際電電の貸借対照表(49年3月31日現在)

第2-2-52表 国際電電の収支状況表(1)

第2-2-52表 国際電電の収支状況表(2)

第2-2-53表 国際電電の固定資産の内訳(49年3月31日現在)

 

 

 

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