昭和49年版 通信白書

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15 アマチュア業務用

 我が国のアマチュア無線は,昭和27年7月再開されて以来逐年隆盛の一途をたどり,48年度末の局数は24万6,514局で,この局数は世界では米国に次いで第二位となっている。また,アマチュア局を運用している者の職業はあらゆる職種にわたり,その年代は10代から70代までに及んでいる。これを年齢層別の分布状況でみると第2-3-17図のとおりで,25歳以下の者が全体の約53%を占めており,男女別の比率は,男性97.3%,女性2.7%である。
 アマチュア業務は,個人的な興味に基づいて行われるものであるが,これにとどまらず諸外国との交信を通じて科学技術の交流を図り,国際親善に果たしている役割も見逃すことはできない。更に,天災地変等の非常事態が発生した際,災害の復旧,救援等に関する通信の確保に大きな貢献をしている。48年度は大きな災害がなかった関係で,参加局数9局,取り扱った件数3件(延べ12時間43分)は例年に比し少なかった。
 最近のアマチュア無線の通信形態は,電信,電話のほか,短波帯の周波数によるテレタイプ,スロー・スキャンニング・テレビジョン等にまで広がり,更にVHF帯の周波数を使用する月面による電波の反射を利用する,いわゆる月面反射通信の研究も行われている。
 45年から日本に居住する外国人で一定の条件を満たす者については,我が国のアマチュア局の一員となって運用するみちを開き,現在米国及び西独の国籍を有する者25名が運用している。

第2-3-17図 アマチュア局を運用している者の年齢層別分布

 

 

 

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