総務省トップ > 政策 > 白書 > 28年版 > ICT財・サービスの特徴
第1部 特集 IoT・ビッグデータ・AI〜ネットワークとデータが創造する新たな価値〜
第4節 経済社会に対するICTの多面的な貢献

(2)ICT財・サービスの特徴

ICT財・サービスには様々な特徴があるが、特に重要なものとしては「デジタル化」、「指数関数的性能の向上」、「ウェブ化(クラウド化)」が挙げられる。

「デジタル化」によってICT財・サービスの多くは複製コストをほぼゼロにすることができる。既存のアナログ媒体は複製するのにコストがかかるのと比較すると大きな優位性を持つといえる。例えば、本は複製するために紙や印刷の費用がかかるが、電子書籍の複製はコストがほぼゼロである。

また、ICT財・サービスには性能が2倍、4倍、8倍というように指数関数のように向上するものがある。例えば、コンピュータに使われる集積回路については「集積回路上のトランジスタの数は18カ月から24カ月ごとに2倍になる」というムーアの法則が働くといわれている。これにより大型のデスクトップパソコンでしかできなかったことが、数年後には小型のスマートフォンでもできるようになるというようなことが生じる。

さらに、ウェブによって全世界の人々がつながることによって、場所や時間にとらわれずにICTサービスを利用することが可能であり、様々な情報を広く共有することも可能となる。上述のデジタル化という特徴と組み合わされると、デジタル化された財・サービスをウェブ経由で他者に提供する際の時間と費用はアナログと比べると非常に小さくなるという大きな効果を発揮する。

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