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第1部 特集 IoT・ビッグデータ・AI〜ネットワークとデータが創造する新たな価値〜
第2節 人工知能(AI)の現状と未来

第2節 人工知能(AI)の現状と未来

第1節でみたように、人工知能(AI)を中心とするICTの進化は、これまでのICT化で起こってきた定型的業務を代替するが、非定型業務や手仕事業務は代替してこなかったという状況とは違い、非定型的な知的業務や複雑な手仕事業務においても将来的には代替が及ぶものと見られている。

人工知能(AI)を中心とするICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響等を総合的に検証するにあたり、特に重要と考える観点は、次の3つである。

①人工知能(AI)の実用化の可能性

②人工知能(AI)導入が雇用に与える影響と社会の受容性

③人工知能(AI)導入による既存の仕事・業務の代替の可能性、および新規の仕事・業務の創出の実現性

上記①については、本節にて、過去の人工知能(AI)の歴史を振り返りつつ、これまでの人工知能(AI)ブームと現在起きている人工知能(AI)ブームを比較し、研究テーマや適用分野等の相違点を明らかにする。また、最近の人工知能(AI)を利活用した事例を紹介しつつ、今後、人工知能(AI)の利活用がどのような分野・領域に拡がっていく可能性があるかを明らかにする。

上記②については、第3節にて、人工知能(AI)の急速な進歩によって、それまで人が行っていた業務を人工知能(AI)が代替する可能性やその影響などが活発に議論されるようになってきた状況を踏まえ、このような人工知能(AI)の導入が雇用に与える影響と導入に対する社会の認識や受容性を明らかにする。

上記③については、第3節にて、雇用を代替する側面(雇用代替効果)と雇用を増やす側面(雇用創出効果)の両面を兼ね備える人工知能(AI)が、社会や経済に与える影響や課題を明らかにするとともに、第4節にて、人工知能(AI)が普及する社会において今後必要とされるスキルと教育・人材育成の在り方について明らかにする。

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