総務省トップ > 政策 > 白書 > 28年版 > 通信系コンテンツ市場の動向
第2部 基本データと政策動向
第1節 ICT産業の動向

(3)通信系コンテンツ市場の動向

●パソコン及び携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は、コンテンツ市場全体の23.9%となる2兆7,385億円

コンテンツ市場のうち、パソコンや携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は2兆7,385億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが58.8%、テキスト系ソフトが30.1%、音声系ソフトが11.1%をそれぞれ占める。

2014年の通信系コンテンツ市場における映像系ソフト1兆6,106億円の内訳は、ゲームソフトが9,210億円、映像系ネットオリジナルが2,138億円、ビデオソフトが2,007億円、映画ソフトが1,416億円、地上テレビ番組が721億円、衛星・CATV放送が613億円となっている。音声系ソフト3,039億円の内訳は、音楽ソフトが2,864億円などとなっている。テキスト系ソフト8,239億円の内訳は、テキスト系ネットオリジナル1,954億円、データベース情報が1,875億円、書籍ソフトが1,540億円、新聞記事が1,546億円などとなっている(図表5-1-8-7)。

図表5-1-8-7 通信系コンテンツ市場の内訳(2014年)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表5-1-8-7 通信系コンテンツ市場の内訳(2014年)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

また、通信系コンテンツの市場規模は、2010年以降着実に増加してきている。ソフト形態別に見ると、ゲームソフトが大きく伸びた映像系ソフトは2010年と2014年を比較して2倍超に達しており、通信系コンテンツ市場の進展をけん引している(図表5-1-8-8)。

図表5-1-8-8 通信系コンテンツ市場規模の推移(ソフト形態別)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
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●2015年のモバイルコンテンツ産業の市場規模は前年比13.3%増の4兆4,228億円

モバイルコンテンツ市場33とモバイルコマース市場からなる我が国のモバイルコンテンツ産業の市場規模34は、スマートフォンやタブレット端末の普及・進展等により、2015年で4兆4,228億円(前年比13.3%増)となっており、引き続き増加している(図表5-1-8-9)。この内訳を市場別にみると、モバイルコンテンツ市場が1兆5,632億円(前年比7.3%増)、モバイルコマース市場が2兆8,596億円(前年比16.8%増)となっている。

図表5-1-8-9 モバイルコンテンツ産業の市場規模
(出典)総務省「モバイルコンテンツビジネスを促進するプラットフォームのオープン化等に関わる技術要素及び制度の調査研究」
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33 2010年にモバイルコンテンツ市場の対象をオープンプラットフォーム市場(スマートフォン等)まで拡大した。

34 モバイルコンテンツ市場は、モバイルインターネット上で展開されるデジタルコンテンツ(着信メロディ、音楽配信、動画、ゲーム、占い等)の市場を指し、モバイルコマース市場は、モバイルインターネット上で展開される物販系(通信販売等)、サービス系(チケット販売)及びトランザクション系(株式売買手数料、オークション手数料等)の市場を指す。

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