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第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(5)次世代人工知能の実現に向けた研究

人工知能(AI)技術は多様な分野で新たな価値を創出し、持続的な経済成長、より豊かな国民生活の実現を支える基盤技術であり、我が国の国際競争力を強化する上で極めて重要な技術である。

NICTでは、ビッグデータ処理に基づくAI技術や、脳科学の知見に学ぶAI技術の研究開発に取り組んでいる。具体的には、NICTユニバーサルコミュニケーション研究所において主にビッグデータ解析技術や多言語音声翻訳技術等の研究開発(図表6-7-2-3)を、またNICT脳情報通信融合研究センター(CiNet)では脳の仕組みを解明し、その仕組みを活用したネットワーク制御技術、脳機能計測技術等の研究開発(図表6-7-2-4)を行っている。

図表6-7-2-3 NICTユニバーサルコミュニケーション研究所の研究概要
図表6-7-2-4 NICT脳情報通信融合研究センターの研究概要

平成28年4月18日に、総務省、文部科学省、経済産業省の3省が中心となり、司令塔機能を果たす「人工知能技術戦略会議」を設置し、この戦略会議のもとで関係府省、学界、産業界と連携を図りつつ、人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップを本年度中に策定することとしている。

総務省では、NICTを中心に取り組んでいるAIや脳科学分野の研究開発を一層推進するとともに、情報通信審議会における次世代のAI技術の研究開発の推進方策等に関する審議を踏まえ、我が国のAI技術の高度化と産業界への展開に向けて、積極的に取り組んでいくこととしている。

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