総務省トップ > 政策 > 白書 > 28年版 > 多言語音声翻訳技術の研究開発・実証の推進
第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(4)多言語音声翻訳技術の研究開発・実証の推進

総務省では、「グローバルコミュニケーション計画」を平成26年4月に発表し、NICTが開発した多言語音声翻訳システムを社会実装することにより、世界の「言葉の壁」をなくし自由でグローバルな交流を実現することとしている。同計画を着実に進めるため、総務省では平成27年度から5年間の計画で、多言語音声翻訳システムを社会実装する上で必要な取組として、周囲の様々な雑音の中で会話を正確に認識するための雑音抑圧技術等の研究開発や、病院、商業施設、鉄道、タクシー等の実際の現場での性能評価等を実施している。また、多言語音声翻訳システムを広く普及させることを目的として、誰もが使い易い翻訳システムのユーザインタフェースを開発し、平成27年度は全国5ヶ所(富山県富山市、愛知県名古屋市、奈良県明日香村、広島県広島市・廿日市市、香川県高松市)の商業施設や観光案内所等で利活用実証を実施した。さらに、NICTは、平成27年10月より、従来の日英中韓に加え、スペイン、フランス、タイ、インドネシア、ベトナム、ミャンマー語の10言語の旅行会話の翻訳を比較的精度よく実現した多言語音声翻訳アプリ(VoiceTra)の最新バージョンを公開している。

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