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第2部 基本データと政策動向
第11節 海外の政策動向

(2)周波数オークションと周波数共用制度の導入

インドでは、通信基盤の整備を促進するため、2010年10月に3G周波数オークション(2100MHz帯、2300MHz帯)が実施されて以降、周波数の付与がオークション形式で実施されている。2012年11月には2G周波数(1800MHz帯)のオークションが実施され、その後も2013年に800MHz帯、2014年2月に900MHz帯と1800MHz帯、2015年3月には800MHz帯、900MHz帯、1800MHz帯、2100MHz帯の周波数オークションが実施された。

インド政府は、さらなる周波数の有効利用を促進するため、2015年10月に周波数共用ガイドラインを正式に発表した。これは同一サービスエリア内において、通信キャリア間での同一周波数帯(2G、3G、4G)の周波数共用を許可する内容となっている。これにより、周波数の売り手が保有する権利と義務を買い手に委譲することが可能となり、周波数利用権の二次取引が可能となった。免許後2年間を経てから売却が可能となり、買い手は取引額の1%を移転費用(管理費用)として政府に支払うこととなる。これにより、通信キャリアは新たに周波数をオークションによって獲得することなく、周波数を利用することが可能となった。

さらに、インド政府は2016年にも700MHz、800MHz、900MHz、1800MHz、2100MHz、2300MHz、2500MHz帯の大規模な周波数オークションの実施を予定しており、動向が注目されている。

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