総務省トップ > 政策 > 白書 > 28年版 > アンケート結果(災害が身の回りで起こる場合、災害の情報を収集するのに最も利用するメディア)
第1部 特集 IoT・ビッグデータ・AI〜ネットワークとデータが創造する新たな価値〜
第3節 公共分野における先端的ICT利活用事例

(1)アンケート結果(災害が身の回りで起こる場合、災害の情報を収集するのに最も利用するメディア)

はじめに、アンケート結果のうち災害関連のものを取り上げる。大地震、台風、豪雨等の災害が身の回りで起こる場合、災害の情報を収集するのに最も利用するメディアは何か、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、書籍、インターネット、その他の7類型を示し質問した。

我が国では、全体(加重平均)でテレビを最も利用すると回答した者の割合が57.2%と高くなっている。同様の形式で尋ねた「ふだんいち早く世の中のできごとや動きを知るために最も利用するメディア」では、41.5%がテレビを最も利用し53.4%がインターネットを最も利用すると回答したこと(第2節参照)との比較、他の国の結果との比較によってもその傾向は明確になる。災害時の情報収集でテレビが最も利用されるようになる要因としては、我が国は他国と比較して地震、台風、豪雨の頻度が高く、従来からテレビ放送によって災害発生後に災害関連の情報が提供されていること、また相当数の視聴者がその旨を認知していたり実際に情報を得ていることが考えられる。

また、年代別にみると我が国では若年層ほどインターネットを最も利用し、高年齢層ほどテレビを最も利用する結果となった。

もっとも、この設問では災害時の情報収集に最も利用するメディアを尋ねている点に注意が必要である。我が国においてもインターネットの利用率や利用時間は高い水準又は増加傾向にある16ことから、50代以下の層を中心に災害発生後の情報収集にはテレビとスマートフォンをはじめとしたインターネットとの両方を使う者も多いと考えられる。テレビ、インターネットそれぞれの特性や利用者層の違いを踏まえた情報提供や共有がなされることが期待される。

図表3-3-5-1 最も利用するメディア(災害が身の回りで起こる場合に災害の情報を収集するメディア)
(出典)総務省「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究」(平成28年)
「図表3-3-5-1 最も利用するメディア(災害が身の回りで起こる場合に災害の情報を収集するメディア)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら


16 インターネット利用率及びインターネット利用時間は第5章第2節参照

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