●情報通信産業の市場規模は、全産業中で最大規模の8.7%
2014年の情報通信産業1の市場規模(名目国内生産額)は84.1兆円で全産業の8.7%を占めており、情報通信産業は、全産業の中で最大規模の産業である(図表5-1-1-1)。その推移をみると、2000年から数年はITバブル崩壊を反映して、生産額はやや下降傾向で推移した。2005年より生産額は再度上昇傾向に入ったものの、2008〜2009年にかけてリーマンショックの影響で大きく生産額を落とした。さらに2010年以降も情報通信産業の生産額は回復せず下降を続けたが、2012〜2014年にやや回復を見せている(図表5-1-1-2、図表5-1-1-3)。
一方、2005年価格による主な産業の市場規模(実質国内生産額)の推移をみると、2008〜2009年にかけてリーマンショックによる落ち込みはあったものの、2010年には98.3兆円まで回復し、その後横ばいの状態が続いている(図表5-1-1-2)。情報通信産業の市場規模(実質国内生産額)は2014年時点では前年比0.1%減少の98.3兆円である(図表5-1-1-3)。なお、1995年から2014年の年平均成長率は2.3%であった。
1 情報通信産業の範囲については、巻末付注1を参照。