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第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(3)次世代光ネットワーク技術の研究開発の推進

超高精細映像やビッグデータ等の流通によって急速に増大する通信トラヒックに対応するため、情報通信インフラである光ネットワークの更なる高速大容量化が必要となっている。これに対処するため、NICTでは、伝送・交換の処理を光信号のままで行う高速大容量・低消費電力なネットワーク(オール光ネットワーク)を実現可能とする基盤技術の研究開発を推進している。平成27年度の成果として、産学官が連携し、22コアの非結合型マルチコアファイバ、従来の空間結合型に比べ圧倒的に小型の導波路型入出力デバイス、超ワイドバンド光コム光源等、多くの新技術開発に成功するとともに,光ファイバ1本で毎秒2.15ペタビットの伝送を実験により実証し、3年ぶりに伝送容量の世界記録を更新した。

また、総務省では、NICTにおける研究開発で得られた基盤技術の中でも早期に実用化可能と見込まれる技術について、製品開発・市場展開に向けた研究開発に取り組んでいる。平成27年度から、より高度な光伝送方式を用いた高速大容量光伝送技術並びに低消費電力化を進めた信号処理回路技術により、毎秒1テラビット級の光伝送を実現する「巨大データ流通を支える次世代光ネットワーク技術の研究開発」を推進している(図表6-7-2-2)。

図表6-7-2-2 次世代光ネットワーク技術のイメージ
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