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第2部 基本データと政策動向
第3節 電波政策の展開

2 電波利用の高度化・多様化に向けた取組

(1)移動通信システムの高度化

第5世代移動通信システム(5G)は、超高速を実現するだけでなく、多数同時接続や超低遅延といった、従来技術にない特徴を有しており(図表6-3-2-1)、すべてのモノがインターネットに接続されるIoT時代に不可欠な基盤技術として期待されている。総務省が平成26年に開催した「電波政策ビジョン懇談会」2における、5Gの導入に向けた産学官の取組に関する提言を受け、5Gの研究開発・標準化の方向付けを行い、実用化を推進することを目的として、平成26年9月、「第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)」3が設立され、4つの委員会において、国際連携の推進、研究開発及び標準化、アプリケーション、5G時代のネットワークアーキテクチャに関する検討等を行っている。総務省は、2020年の5Gの商用化を目指し、平成27年度から、大容量化、超高速化及び周波数有効利用等に関する技術の研究開発を本格的に開始しており、平成29年度からは5GMFを中心とした産官学の連携により、ワイヤレス、ネットワーク、アプリケーションを連携させた総合的な実証試験(5Gシステム総合実証試験)を開始し、5Gのネットワークシステムやサービスモデルのイメージを醸成していく。並行して、5G実現に向けた国際連携を強化し、ITU-R、ITU-T、3GPP等における活動を通じて必要となる周波数帯の確保及び国際標準化を推進する。

図表6-3-2-1 5Gの主な要求要件


2 電波政策ビジョン懇談会:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/denpa_vision/index.html別ウィンドウで開きます

3 第5世代モバイル推進フォーラム:http://5gmf.jp/別ウィンドウで開きます

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