平成9年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第2章 情報通信政策の動向

3 マルチメディア社会に対応した通信の高度化・多様化の推進

 (1) 次世代移動通信システム(IMT-2000/FPLMTS)に関する取組

 我が国においては携帯・自動車電話や簡易型携帯電話(PHS)をはじめとした移動通信システムは、その利用が急速に増加し、国民生活に深く浸透してきており、今後もますます普及が進んでいくものと予想される。
 これらの移動通信システムについては、その需要に対応するため、様々な周波数有効利用方策が検討・実施されているが、将来的には既存の移動通信システムの周波数がひっ迫することは確実であり、新たな周波数を使用した次世代移動通信システムの開発が求められている。
 このため、世界中どこでも、共通端末で利用可能な次世代移動通信システムの2000年ごろの実用化を目指し、研究開発が世界各国で進められている。
 次世代移動通信システムは、主に次の特徴を有する。
1) 高速性(〜2Mbps、簡単な動画の伝送が可能)
2) 世界中のどこででも使えるグローバルサービスの実現
3) 固定網並みの高品質
 郵政省では、これらの状況に的確に対応するため、8年10月から「次世代移動通信システムに関する調査研究会」を開催し、次世代移動通信システムのシステムイメージの明確化、標準化の在り方、標準化・実用化スケジュール、技術的課題の検討を行っている。

 

(3)ネットワークを通じた認証業務の在り方 に戻る (2)マルチメディア移動アクセス(MMAC)に関する検討 に進む