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我が国においては携帯・自動車電話や簡易型携帯電話(PHS)をはじめとした移動通信システムは、その利用が急速に増加し、国民生活に深く浸透してきており、今後もますます普及が進んでいくものと予想される。 これらの移動通信システムについては、その需要に対応するため、様々な周波数有効利用方策が検討・実施されているが、将来的には既存の移動通信システムの周波数がひっ迫することは確実であり、新たな周波数を使用した次世代移動通信システムの開発が求められている。 このため、世界中どこでも、共通端末で利用可能な次世代移動通信システムの2000年ごろの実用化を目指し、研究開発が世界各国で進められている。 次世代移動通信システムは、主に次の特徴を有する。 1) 高速性(〜2Mbps、簡単な動画の伝送が可能) 2) 世界中のどこででも使えるグローバルサービスの実現 3) 固定網並みの高品質 郵政省では、これらの状況に的確に対応するため、8年10月から「次世代移動通信システムに関する調査研究会」を開催し、次世代移動通信システムのシステムイメージの明確化、標準化の在り方、標準化・実用化スケジュール、技術的課題の検討を行っている。