平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

2 デジタル化に向けた技術的な検討

 (1) マルチメディア時代に向けた放送技術の将来展望

 郵政省では、マルチメディア時代に向け、今後の放送技術の目指すべき方向性を明確にするため、電気通信技術審議会に対して7年11月、「マルチメディア時代に向けた放送技術の将来展望」について諮問を行い、8年6月答申を受けた。
 本答申では、放送技術が、21世紀には知的で多機能な多種・多彩の情報を自在に制作、放送することで、誰もが利用者に優しい放送を享受することが可能な技術(IMPACT(Intelligence、Multi-Performance、Active-Content、Technology))となり、マルチメディア社会の一翼を担う重要かつ不可欠な技術として発展していくことを踏まえた上で、そのために、1)産業界の活力を生かした標準化活動の推進、2)従来の放送技術開発体制を脱却した、産学官が結集した総合的な研究開発の推進、3)総合的な放送技術開発ビジョンの策定、4)総合的な研究開発の推進のためのIMPACT推進会議の設置等、総合的な研究開発の取組を早急かつ強力に行うことが必要としている。
 郵政省では、本答申を受け、放送技術の研究開発の促進に向け、必要な体制の整備等、その実現を図ることとしている。

 

 

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