平成9年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第3章 放送革命の幕開け

(2)個人の多チャンネルテレビ放送の利用動向

 郵政省の委託調査による「情報通信とライフスタイルに関するアンケート」(8年12月)により、個人の多チャンネルテレビ放送に関する利用動向について見る。
 ア 多チャンネルテレビ放送のメリット
 多チャンネルテレビ放送を利用するメリットについて、多チャンネルテレビ放送加入者(以下、「加入者」という。)が感じているメリットと多チャンネルテレビ放送に対し今後利用したいとする未加入者(以下、「未加入者」という。)が期待するメリットを比較してみる(第3-5-7表参照)。
 まず、多チャンネルテレビ放送に期待する具体的なメリットについて見ると、加入者も未加入者も、「自分の興味に沿った番組がある」、「様々な番組の中から選ぶことができる」を上位に挙げており、多様な番組を視聴することに対して大きな期待を寄せていることが分かる。未加入者は、「インターネットへの接続が安くて早い」に関心を示しており、今後の新しいサービスに対する期待の高さがうかがわれる。
 次に、多チャンネルテレビ放送に期待する具体的メリットを、加入者居住地別(都市の規模別)について見ると、県庁所在地及びその他市部在住の加入者は、「自分の興味に沿った番組がある」と「様々な番組の中から選ぶことができる」を大きなメリットとして挙げているが、郡部在住の加入者は、「大量の情報が得られる」という点について県庁所在地及びその他市部在住者以上のメリットを感じていることが分かる。
 最後に、同居者の有無の別で見ると、加入者、未加入者ともおおむね同様の点にメリットを感じているものの、単身者の利用については、自由な生活パターンを反映して、「好きな番組を好きな時間に見る」と「24時間放送している」というメリットが挙げられている。
 イ 好まれる視聴番組
 テレビでよく視聴する番組及び見てみたい番組について、加入者、未加入者の別及び性別で見ると、各層とも「ニュース」、「映画」、「ドキュメンタリー」、「スポーツ」、「気象情報」等、上位を占める番組の傾向についてはおおむね同様である。
 一方、加入者・未加入者とも、「ドラマ」、「映画」、「音楽」等については、女性の方が男性より選好が高い(第3-5-8図参照)。

第3-5-7表 多チャンネルテレビ放送に期待するメリット
第3-5-7表 多チャンネルテレビ放送に期待するメリット

第3-5-8図 人気のあるテレビ番組の分野
第3-5-8図 人気のあるテレビ番組の分野(1)
第3-5-8図 人気のあるテレビ番組の分野(2)

 

第3章第5節2(1)世帯における多チャンネルテレビ放送の加入意向 に戻る (3)放送を利用した新規サービス に進む