平成9年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(2)技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)の開発

 技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)は、マルチメディア移動体衛星通信や移動体衛星放送を実現するために必要な技術の開発を目的とした衛星で、14年度ごろの打上げを目標としている。
 ETS-VIIIに搭載される予定のミッション機器は、次のとおりである。
ア Sバンド移動体衛星通信用機器
 Sバンド移動体衛星通信用機器は、Sバンド(2.6/2.5GHz帯)を使用し、衛星上で回線交換を行う機能を有しており、ハンドセット型端末により通信を行う技術の確立を目指している。
イ Sバンド移動体衛星放送用機器
 Sバンド移動体衛星放送用機器は、移動体への64〜128kbps/ch程度のマルチメディア放送を可能とする技術の開発を目的としている。
ウ 大型展開アンテナ
 大型展開アンテナは、通信及び放送用ミッション機器用として使用される10m級の展開アンテナである。このアンテナ技術の確立により、静止衛星通信システムにおいて、携帯端末を用いた通信が可能となるとともに、将来の宇宙における大型構造物の構築技術の蓄積が可能となる。

 

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