平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

1 放送のグローバル化の動向

 (1) 国際放送の動向

 激動する国際情勢の中で、諸外国の対日理解を促進するとともに在外邦人に対して必要な情報を提供するため、我が国からの国際放送の果たす役割は極めて重要となっている。
 我が国からの国際放送は現在、NHKによる短波国際放送及び映像国際放送が実施されている。
 ア 短波国際放送
 短波国際放送は、国内送信所(KDD八俣送信所(茨城県))から直接放送されるほか、海外七つの中継局を経由して全世界に向けて放送を行っている(第3-4-1図参照)。
 8年度の放送時間をみると、日本語と英語で放送する一般向け放送は、1日当たり延べ32時間で、特定地域に向けその地域で使われている言語を用いて放送する地域向け放送は、21言語で1日当たり延べ33時間であった。
 イ 映像国際放送及び番組配信
 6年の放送法の改正により、NHKが衛星事業者に委託して外国に向けて放送を行うことがNHKの必須業務となり、7年4月から映像国際放送が実施されている。8年度末現在、映像国際放送は、欧州地域へ1日当たり約3時間40分、北米地域へは1日当たり約5時間30分となっている。
 また、NHKは、外国の放送事業者等に衛星による番組配信を行っており、アジア・太平洋、東欧、中南米の各地域の放送事業者等に対しては、1日当たり約14時間30分番組を配信しているほか、「TVジャパン事業」として欧州と北米で放送を行っている現地法人に対しても、1日当たり約14時間30分番組を配信している(第3-4-2図参照)。

第3-4-1図 短波国際放送送信方向イメージ

第3-4-1図 短波国際放送送信方向イメージ

第3-4-2図 NHKによる映像国際放送と番組配信

第3-4-2図 NHKによる映像国際放送と番組配信

 

 

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