平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

(1)多チャンネル化

 放送のデジタル化により、同一の周波数帯域幅を用いた場合、従来の伝送方式に比べてより多くのチャンネル数を確保することが可能となる。
 現在の技術では、デジタル化によって、テレビジョン放送の場合、衛星放送及びケーブルテレビにおいては4〜6倍のチャンネル数、地上放送においては3倍程度のチャンネル数をそれぞれ確保することが可能であるが、今後の技術開発によって、更に多数のチャンネルを確保することが可能と考えられている。
 その結果、障害者や外国人等、従来の総合放送によっては十分な情報を享受し得なかった者も含め、視聴者のニーズにきめ細かに対応する番組の提供が可能となる。また、一つの番組を多数のチャンネルを用いて時間差をつけて放送することによって、短い待ち時間でほぼ視聴者が希望する時間帯に視聴することができるニア・ビデオ・オン・デマンドの提供も可能となる。こうしたサービスにより、視聴者は自分のライフスタイルに合わせ、好きな番組を選択したり、好きな時間に視聴したりすることが可能となるのである。

 

 

2 デジタル化による放送の高度化 に戻る (2)高品質化・高機能化 に進む