平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

(5)周波数資源の有効利用

 放送のデジタル化は、有限希少な周波数資源の利用効率を飛躍的に高める。
 現行のアナログ方式による地上放送では、中継を行うために複数の周波数を使用することが必要であるが、放送方式をデジタル化し、単一周波数中継技術(SFN)を用いることによって、中継局の周波数も親局と同一の周波数を利用することが可能となる(第3-1-3図参照)。
 また、単一周波数中継を行うことによって、カー・ラジオ等での移動体受信においても、他の中継局の放送エリアへの移動に伴ったチャンネル切り替えが不要なため、円滑な移動体受信が可能となる。
 なお、現在、様々な分野において周波数資源の有効活用を図り、新たなサービスの実現に対応するための技術開発が行われているが、放送分野においてもデジタル化の進展により同様の効果が期待されている。

第3-1-3図 単一周波数中継技術のイメージ
第3-1-3図 単一周波数中継技術のイメージ

 

 

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