平成9年版 通信白書

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平成9年版通信白書の公表に当たって

郵政大臣     堀之内 久男

 21世紀を目前に控え、情報通信分野においては、世界的規模での大競争時代を迎えるとともに、情報通信産業が経済成長を牽引するリーディング産業としての役割を果たすようになってきています。
 こうした動きの中で、放送分野においても、我が国初の衛星デジタル放送が平成8年6月から開始され、更に地上放送等その他のメディアにおいてもデジタル化が計画されているなど、デジタル技術の発展を背景とした大きな変革のうねりがおきています。
 これまでのアナログ放送に比べ、多チャンネル化や高品質化等、様々な利点を有するデジタル放送の開始により、国民の皆様が、自分の生活時間や嗜好に合った視聴が容易になるとともに、産業面においても、新しい企業の参入が活発になるなど、放送市場の新たなダイナミズムの創出や、様々な新サービスの開始等が期待されています。
 このような状況を踏まえ、この通信白書では、大きな転換点をむかえているの放送分野の動向を「放送革命の幕開け」として採り上げ、体系的な紹介に努めました。
 郵政省としても、21世紀に向けて活力ある経済社会を実現するため、NTTの再編成をはじめとした電気通信市場の改革や放送デジタル化の推進等の「第2次情報通信改革」を中心に、高度情報通信社会の建設に向けた取組に着手しているところです。
 本白書が、我が国の情報通信の現況や情報通信政策に対する国民の皆様方のご理解を深める上での一助となれば、誠に幸いに存じます。

平成9年5月

 

第1章 平成8年情報通信の現況 に進む