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第3章 放送革命の幕開け第6節 放送政策の推進1 放送のデジタル化の推進(1) 放送高度化ビジョンの策定放送を取り巻く環境が急激に変化する中で、放送の将来イメージが見えにくくなっており、国民の放送の将来像に対する関心が高まっていることから、郵政省では、2010年の放送の将来像と、そこに至るまでの道筋を可能な限り明らかにすることを目的として、8年2月から、電波監理審議会と電気通信審議会有線放送部会の各委員からなる「放送高度化ビジョン懇談会」を開催してきた。8年6月に最終報告として「放送高度化ビジョン」が取りまとめられたが、これは、同年4月8日に公表された「放送高度化ビジョン(中間報告)」をもとに、さらに豊かな内容とするため、幅広い分野の方々から意見を求め、個人や放送事業者、放送機器メーカー等からいただいた意見を踏まえて作成されたものである。本報告では、2010年においては、各放送メディアが連携・競合しながらケーブルテレビ・衛星放送が一層進展するとともに、すべての放送メディアのデジタル化が進むことによって、一般家庭においても数百チャンネルの放送番組が視聴できる環境が実現していることと想定している(第3-6-1図参照)。また、その実現のためにも、今後、1)放送のデジタル化のための総合的な取組、2)新しい放送行政の枠組み構築のための中長期的検討、3)誰もが放送の高度化を享受できる環境の整備、4)放送ソフトの高度化・多様化のための取組、5)放送技術の高度化のための総合的研究体制の整備を課題として行政運営に取り組むべきであると提言している。
第3-6-1図 放送の3つのメディアの連携と競合
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